甘い媚薬はPoison
「ちょっと待って下さい!」
佐藤さんが追ってきて、俺は足を止めた。
「どうして社長が岸本さんを送って行くんですか?他の社員に任せればいいじゃないですか!」
俺が愛梨を送って行くことに納得がいかなかったのか、佐藤さんは強い口調で反対した。
「他の奴にこいつを任せたくないからだよ。社長の代わりはいても、俺の代わりはいない」
静かな声でそう告げると、俺はまだなにか言いたげな佐藤さんを残し、愛梨を自分の車まで運ぶ。
彼女を家まで送り届け、彼女が好きだったプリンを買って差し入れた。
昔からお粥は食べなくてもプリンだけは食べた愛梨。
早く元気になって欲しいと思った。
元気になっていつものように屈託のないあの笑顔を見せて欲しい。
その後すぐに会社に戻ると、昼抜きで溜まっていた仕事を片付ける。
夜は会食の予定があったがそれも杉山に任せ、おじさん……愛梨の父親と会う約束をした。
杉山を送り出し、俺もノートPCを片付けて地下の駐車場に向かおうと席を立つと、佐藤さんが社長室に入って来た。
佐藤さんが追ってきて、俺は足を止めた。
「どうして社長が岸本さんを送って行くんですか?他の社員に任せればいいじゃないですか!」
俺が愛梨を送って行くことに納得がいかなかったのか、佐藤さんは強い口調で反対した。
「他の奴にこいつを任せたくないからだよ。社長の代わりはいても、俺の代わりはいない」
静かな声でそう告げると、俺はまだなにか言いたげな佐藤さんを残し、愛梨を自分の車まで運ぶ。
彼女を家まで送り届け、彼女が好きだったプリンを買って差し入れた。
昔からお粥は食べなくてもプリンだけは食べた愛梨。
早く元気になって欲しいと思った。
元気になっていつものように屈託のないあの笑顔を見せて欲しい。
その後すぐに会社に戻ると、昼抜きで溜まっていた仕事を片付ける。
夜は会食の予定があったがそれも杉山に任せ、おじさん……愛梨の父親と会う約束をした。
杉山を送り出し、俺もノートPCを片付けて地下の駐車場に向かおうと席を立つと、佐藤さんが社長室に入って来た。