甘い媚薬はPoison
店に着くと、暖簾をくぐってガラガラっと戸を開ける。
すると、手前のカウンター席の中央におじさんが座っていた。
「おじさん、お待たせしてすみません」
ニコリと笑っておじさんに声をかけると、彼の隣の席に腰かける。
「いや、私も今来たところだ。なにを頼む?」
「いつもので」
出されたおしぼりで手を拭きながら、店主に軽く頭を下げてお願いする。
いい酒が入ったとこかで、まずはおじさんと乾杯。
「仕事は順調そうだな」
「お陰さまで」
にこやかに答えると、おじさんがついでくれた冷酒を口にする。
おじさんには仕事の方でも世話になっていて、家を出てからも頭が上がらない。
経営に関するアドバイスをするだけじゃなく、おじさんは銀行まで紹介してくれた。俺や杉山だけの力ではうちの会社はここまで成長しなかっただろう。
「だが、愛梨が働き過ぎだって蓮のことを心配してたぞ。ちゃんと休みは取っているのか?」
「まあ……少しは」
小さく笑って言葉を濁すと、おじさんは呆れ顔で俺を見た。
すると、手前のカウンター席の中央におじさんが座っていた。
「おじさん、お待たせしてすみません」
ニコリと笑っておじさんに声をかけると、彼の隣の席に腰かける。
「いや、私も今来たところだ。なにを頼む?」
「いつもので」
出されたおしぼりで手を拭きながら、店主に軽く頭を下げてお願いする。
いい酒が入ったとこかで、まずはおじさんと乾杯。
「仕事は順調そうだな」
「お陰さまで」
にこやかに答えると、おじさんがついでくれた冷酒を口にする。
おじさんには仕事の方でも世話になっていて、家を出てからも頭が上がらない。
経営に関するアドバイスをするだけじゃなく、おじさんは銀行まで紹介してくれた。俺や杉山だけの力ではうちの会社はここまで成長しなかっただろう。
「だが、愛梨が働き過ぎだって蓮のことを心配してたぞ。ちゃんと休みは取っているのか?」
「まあ……少しは」
小さく笑って言葉を濁すと、おじさんは呆れ顔で俺を見た。