甘い媚薬はPoison
杏奈さんはやれやれといった様子で額に手を当てる。でも、彼女はどうして飲み過ぎたとか突っ込んだ質問はしてこない。
飲み過ぎたなんて下手な嘘、バレてるだろうに……。
そこへ児玉くんが現れた。
「おはようございます!児玉直樹、完全復活しました」
ニコッと歯を見せながら児玉くんは元気に挨拶する。
「児玉くん、おはよう。元気になって良かった」
昨日お腹を壊して早退した児玉くんが出てきたことに少しホッとする。
「はは。それだけが取り柄だから。でも、岸本さん……なんか今日調子悪い?顔色が……」
児玉くんが気遣わしげに私の額に手を当てようとしたその刹那、誰かが私達の間に割って入った。
「児玉、昨日早退したのに余裕だな。『聖竜伝』のバグは解決したのか?」
その冷ややかな声の主は、蓮くんだった。
彼の声に私の身体が反応してビクッとなる。
心臓が煩いくらいバクバク音を立て、背中にスーッと嫌な汗が流れた。
まだ彼と会う心の準備が出来ていない。
どうしよう。
飲み過ぎたなんて下手な嘘、バレてるだろうに……。
そこへ児玉くんが現れた。
「おはようございます!児玉直樹、完全復活しました」
ニコッと歯を見せながら児玉くんは元気に挨拶する。
「児玉くん、おはよう。元気になって良かった」
昨日お腹を壊して早退した児玉くんが出てきたことに少しホッとする。
「はは。それだけが取り柄だから。でも、岸本さん……なんか今日調子悪い?顔色が……」
児玉くんが気遣わしげに私の額に手を当てようとしたその刹那、誰かが私達の間に割って入った。
「児玉、昨日早退したのに余裕だな。『聖竜伝』のバグは解決したのか?」
その冷ややかな声の主は、蓮くんだった。
彼の声に私の身体が反応してビクッとなる。
心臓が煩いくらいバクバク音を立て、背中にスーッと嫌な汗が流れた。
まだ彼と会う心の準備が出来ていない。
どうしよう。