甘い媚薬はPoison
「ここだけの話、秘書の佐藤さんが鍵を閉めたんだ。警備会社に連絡して防犯ビデオを確認したら彼女が犯人ってわかってね。昨日蓮と僕が本人を問い詰めると、覚悟してたのかあっさり認めたよ。愛梨ちゃんへのやっかみっていうか……少し懲らしめるつもりだったみたいだよ。でも、社員に危害を加える人間をうちの会社にはおいておけないからね。彼女には辞めてもらった。表向きは家の都合ってことになってるけど。だから、愛梨ちゃんも他の社員には言わないでね。知ってるのは朝比奈と僕だけだから」
……佐藤さんだったのか。
でも……なんでだろう?
暗くて怖い思いはしたけど、不思議と彼女を憎む気にはなれない。
佐藤さんは……私のことを邪魔に思ってた。
幼馴染みってだけで私が蓮くんに馴れ馴れしく近づいて凄く目障りだっただろう。
私が彼女の立場なら同じように思ったはず。
さすがに監禁まがいのことはしないけど、彼女の気持ちが少しわかるような気がした。
「はい。誰にも言いません」
「あと、今日定時後に飲み会あるんだけど、愛梨ちゃんも参加する?八月にリリースしたうちのゲームアプリの利用者が三百万人を突破してね。そのお祝い。もちろん体調が良かったらで。朝比奈も出先からそのまま出席するらしいよ」
……佐藤さんだったのか。
でも……なんでだろう?
暗くて怖い思いはしたけど、不思議と彼女を憎む気にはなれない。
佐藤さんは……私のことを邪魔に思ってた。
幼馴染みってだけで私が蓮くんに馴れ馴れしく近づいて凄く目障りだっただろう。
私が彼女の立場なら同じように思ったはず。
さすがに監禁まがいのことはしないけど、彼女の気持ちが少しわかるような気がした。
「はい。誰にも言いません」
「あと、今日定時後に飲み会あるんだけど、愛梨ちゃんも参加する?八月にリリースしたうちのゲームアプリの利用者が三百万人を突破してね。そのお祝い。もちろん体調が良かったらで。朝比奈も出先からそのまま出席するらしいよ」