甘い媚薬はPoison
マンションに着くと彼はカードで支払いを済ませ、私の手を引いてタクシーを降りる。
マンションに入ると蓮くんに続いて玄関を上がり、リビングに入った。
私が立ったままでいると、蓮くんはソファを指差す。
「座れば」
蓮くんに言われるままソファに座るが、落ち着かない。
「歩くんは?」
「今日は彼女のとこに泊まるって連絡があった。なにか飲むか?」
蓮くんはスーツのジャケットを脱ぐと、今度は片手でネクタイを外す。
「ううん、いらない」
歩くんがいないとなると、蓮くんとふたりでどうしていいかわからなかった。
凄く気まずくて息が詰まりそう。
ここに長居は出来ない。
早く話を聞いて帰ろう……そう決意して蓮くんに声をかける。
「蓮くん、媚薬が効かないってどうして?」
“お前に興味ないから”とか“妹みたいに思ってる”とか絶望的な台詞を言われるのを覚悟して彼の言葉を待つ。
家に帰ったら自分の部屋に籠って思い切り泣こうと思った。
「俺がすでにお前に惚れてるから」
蓮くんは私の横に座ると、真摯な目で告げた。
真っ直ぐに向けられる彼の熱い視線。
蓮くんの言葉が何度も私の頭の中でリフレインする。
マンションに入ると蓮くんに続いて玄関を上がり、リビングに入った。
私が立ったままでいると、蓮くんはソファを指差す。
「座れば」
蓮くんに言われるままソファに座るが、落ち着かない。
「歩くんは?」
「今日は彼女のとこに泊まるって連絡があった。なにか飲むか?」
蓮くんはスーツのジャケットを脱ぐと、今度は片手でネクタイを外す。
「ううん、いらない」
歩くんがいないとなると、蓮くんとふたりでどうしていいかわからなかった。
凄く気まずくて息が詰まりそう。
ここに長居は出来ない。
早く話を聞いて帰ろう……そう決意して蓮くんに声をかける。
「蓮くん、媚薬が効かないってどうして?」
“お前に興味ないから”とか“妹みたいに思ってる”とか絶望的な台詞を言われるのを覚悟して彼の言葉を待つ。
家に帰ったら自分の部屋に籠って思い切り泣こうと思った。
「俺がすでにお前に惚れてるから」
蓮くんは私の横に座ると、真摯な目で告げた。
真っ直ぐに向けられる彼の熱い視線。
蓮くんの言葉が何度も私の頭の中でリフレインする。