甘い媚薬はPoison
焼肉屋であんなに女の子に囲まれてたのに、私のことちゃんと見てたんだ。
些細なことなのに嬉しくなる。
「パスタでいいか?俺もたいして食べなかったし一緒に食べよう」
私がコクリと頷くと、蓮くんはキッチンへ向かい手慣れた様子でパスタを作る。
私もキッチンへ行って棚から皿を出すのを手伝い、蓮くんが出来たパスタを皿に盛り付けダイニングテーブルに運ぶと、ふたりで食べた。
「なんか……こうやってふたりで食べるの久しぶりだね」
「そうだな。お前の家出てからは初めてかもしれない。……実はここを歩に譲って引っ越そうと思ってる」
蓮くんはフォークを持っていた手を止めて言った。
そう言えば、以前ここに来たとき、不動産の情報誌がテーブルに置いてあったっけ。
「どこに引っ越すの?ここ会社に近くて便利なのに」
「世田谷」
私の反応を窺いながら蓮くんは答える。
世田谷は私の家があるところ。蓮くんがうちの近くに住んでくれるならこんな嬉しいことはない。
「それってうちの近く?」
気になってさらに詳しく蓮くんに聞いてみた。
「お前の家の隣」
蓮くんの答えにキョトンとする。
些細なことなのに嬉しくなる。
「パスタでいいか?俺もたいして食べなかったし一緒に食べよう」
私がコクリと頷くと、蓮くんはキッチンへ向かい手慣れた様子でパスタを作る。
私もキッチンへ行って棚から皿を出すのを手伝い、蓮くんが出来たパスタを皿に盛り付けダイニングテーブルに運ぶと、ふたりで食べた。
「なんか……こうやってふたりで食べるの久しぶりだね」
「そうだな。お前の家出てからは初めてかもしれない。……実はここを歩に譲って引っ越そうと思ってる」
蓮くんはフォークを持っていた手を止めて言った。
そう言えば、以前ここに来たとき、不動産の情報誌がテーブルに置いてあったっけ。
「どこに引っ越すの?ここ会社に近くて便利なのに」
「世田谷」
私の反応を窺いながら蓮くんは答える。
世田谷は私の家があるところ。蓮くんがうちの近くに住んでくれるならこんな嬉しいことはない。
「それってうちの近く?」
気になってさらに詳しく蓮くんに聞いてみた。
「お前の家の隣」
蓮くんの答えにキョトンとする。