甘い媚薬はPoison
あの香水は、その後蓮くんに「お前が持ってると危険」と言われ、問答無用で没収されてしまった。
「もう使わないよ。私って信用されてないな」
少しむくれる私に、彼はある提案をする。
「やる気があるなら、俺の秘書やってみるか?そのために秘書検定の資格も取ったんだろう?」
ふたつ返事で私がOKしたのは言うまでもない。
私の未来の旦那様は、飴と鞭の使い方をよく心得ている。
ある日会社で蓮くんのスケジュールの調整をしていると、児玉くんが私のところにやって来た。
「岸本さん、今週良かったら美味しいものでも食べに行かない?」
児玉くんの誘いに素直に「うん」とは言えなかった。
あの焼肉屋での彼のビール一気飲みが私の頭を過る。
「え~と……」
どう返事をしようか迷っていると、急に背後から誰かに頭を捕まれた。
ん?っと思って振り返ればそれは蓮くんで……。
「児玉、岸本のアポを取りたければ、まず俺に聞け」
蓮くんは児玉くんを見据え威圧的に言う。
「……ああ、すみません。社長の秘書ですもんね」
蓮くんの勢いに気圧され気味の児玉くんは、蓮くんに素直に謝った。
「それもあるが、俺の婚約者だから」
「もう使わないよ。私って信用されてないな」
少しむくれる私に、彼はある提案をする。
「やる気があるなら、俺の秘書やってみるか?そのために秘書検定の資格も取ったんだろう?」
ふたつ返事で私がOKしたのは言うまでもない。
私の未来の旦那様は、飴と鞭の使い方をよく心得ている。
ある日会社で蓮くんのスケジュールの調整をしていると、児玉くんが私のところにやって来た。
「岸本さん、今週良かったら美味しいものでも食べに行かない?」
児玉くんの誘いに素直に「うん」とは言えなかった。
あの焼肉屋での彼のビール一気飲みが私の頭を過る。
「え~と……」
どう返事をしようか迷っていると、急に背後から誰かに頭を捕まれた。
ん?っと思って振り返ればそれは蓮くんで……。
「児玉、岸本のアポを取りたければ、まず俺に聞け」
蓮くんは児玉くんを見据え威圧的に言う。
「……ああ、すみません。社長の秘書ですもんね」
蓮くんの勢いに気圧され気味の児玉くんは、蓮くんに素直に謝った。
「それもあるが、俺の婚約者だから」