未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
二人で二階に上がり咲雪の部屋のドアを開ける。
「咲雪ー、どうしたの?」
そう言いながら母がまず咲雪の部屋に入り、「咲雪‼大丈夫!?」と叫びながら俺の視界から消えた。
俺が部屋に入った時、目に飛び込んで来たのは床に倒れている咲雪と駆け寄る母の姿。
「さ、咲雪っ‼」
俺も慌てて駆け寄って彼女の体を抱き起こして揺すってみた。
「ねえ、圭祐どうしよ!?どうしたらいいと思う!?」
母は動転してわたわたと手を無意味に動かしている。
俺も頭が一瞬真っ白になったが。
頭が一時のパニックから立直るにつれ、思考力が徐々に戻ってきた。
えーと、息はしてるし、気絶してるだけだよな。
「母さん、俺とりあえず咲雪を下まで運ぶから、すぐに病院に運べるよう準備しといて!
それと、下のソファに咲雪を寝かすからそこちょっと片付けて」