未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
お腹がズキズキと鈍く痛む。
歯を食いしばって痛みを堪えようとした。
生理の初日が重いのはいつものことだから。
今朝はきちんと痛み止めを飲んできたのに、ほとんど効いてないみたい。
なんだか頭痛までしてきた。
あたしは痛みから気を紛らわすためにノートを開いて、黒板に先生が書き記す英文を一応書き写したけど。
完全に上の空で、自分が書き写している英文の意味はさっぱり頭に入ってこない。
痛みがまた激しくなり、あたしはシャーペンを置いてお腹に手を当てた。
「くっ……」
思わず声が出てしまって、慌てて周りを見回したけど、誰も気付いていない。
……ただ、一人を除いて。
茉優が心配そうな表情であたしの方を見ている。
茉優の唇が「大丈夫?」と動き、あたしは何とか笑顔を作って頷いてみせた。