未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
授業が終わると、茉優はすぐにあたしのそばに来てくれた。
「咲雪、大丈夫?顔色、すごく悪いよ。生理痛?」
「……そう。なんだか、だんだんひどくなるみたい」
「痛み止めは飲んだ?」
「うん。学校に来る前に飲んだんだけど………今日はあまり効いてないみたい」
あたしはそう言いながら生理用品の入っているポーチの中を調べた。
「ねぇ茉優、ナプキンの予備持ってない?」
「持ってるけど、忘れたの?」
「ううん。三つ持ってきてたんだけど、血が止まらないから休み時間の度に換えてたらなくなっちゃったの」
茉優が怪訝な表情をする。
「ええ?それ、ちょっとやばいんじゃない?保健室行ったほうがいいよ。ね?」
「うん。そうする」
「大丈夫?立てる?」
「うん」
ゆっくりと立ち上がる。
下腹部と頭が激しくズキズキと痛み、あたしはおでこを押えた。
体がまるで鉛で出来ているかのように重い。