未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
やっと、ここが救急車の中だということを理解した。
でも、なんであたし救急車に乗ってるの?
腕にひやりとした感覚があり、チクリと痛みが走る。
今までの話から考えて、輸血の注射針が刺さったらしい。
あたしと目が合った医者があたしに言った。
「頑張るんだよ。もうすぐ病院に着くからね」
頷こうとしたが、体が動かない。
あたしは返事をする代わりに目を閉じた。
すると、すぐに意識は薄れていった。
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