未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
「……は?……え?」
脳が麻痺したように何も理解出来ない。
これは、一体どういうことなんだ?
何度か読み返してみて、どうやら咲雪に振られたらしいということがわかってきた。
そんな馬鹿な。
ええ?なんだよこれ!?
ネタか?
今日って、エイプリルフールじゃないよな?
咲雪がそんな悪ふざけをするタイプじゃないってことはわかっているけど、そう思わずにはいれなくて。
俺は即行、咲雪のスマホに電話を掛け直した。
これは何かの間違いに違いない。
もし咲雪が本気でも、ちゃんと話しあえばわかってくれるはずだ。
俺がどれほど咲雪を愛しているか。
どれほど咲雪を必要としているか。
咲雪がどこか遠くに行くのなら俺も一緒に行く。
別れることが二人にとって一番いいことなんて絶対ありえない。
『この電話は電波の届かない所にあるか、電源が入っておりません。もう一度おかけ直しください』
「……そんな……」