未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。

悠聖、ごめん。ほんとにごめん。


ただお前を傷つけて怒らせる為だけにあんなに酷いこと言って、俺は本当に最低な奴だ。



俺は、やっとの思いで立ち上がり、流れる涙を拭いもせず駅への道を再び歩き出した。


通行人が怪訝な表情を送ってくるのはわかっていたけど、そんなことはどうでもいい。


ただ、泣くことでこの悲しみが少しでも和らぐのなら、気の済むまで泣きたい。



その日の夜の風は、俺にとってあまりにも冷たかった。



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