未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
それほどに俺にとっての二人の存在は大きかったんだ。
まるで、自分の肢体の一部をもぎ取られたかのように痛い。
きっと、心が引き裂かれるってこういうことなんだ。
あまりにも辛くて、悲しくて、俺は夜の空に向かって吼えて、思い切り泣いた。
足から力が抜けて、とてもじゃないが立っていられなくなって、崩れ落ちるようにしゃがみこんだ。
涙は止めどなく流れ続ける。
咲雪のことを思い切ろうとすればするほど咲雪に対する想いが募ってゆく。
咲雪とは、初めからなんでもないんだと思おうとしても、無理だった。
二人で重ねた時間を否定する事なんて出来るはずがない。
咲雪がいない生活なんて考えられない。
そもそも、咲雪と付き合いだしてから、こんな日が来ることなんて考えたこともなかった。
ずっと、二人で時間を重ねてゆくのだと信じていたから。
俺は頭をかきむしった。
俺は、これからどうすればいいんだろう?
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