未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
「……ちが、う。……茉優が、電話掛けてくれたのが嬉しくて、泣いちゃったの……」
『ちょっと、今どこにいるの?家じゃないの?』
あたしは一体何から話したらいいものか悩んだ。
「……あのね、茉優。あたしの白血病、急性に転化したの。このままじゃ危ないみたい。
だからね、今病院なんだけどもう今日から当分入院しなくちゃいけないんだって」
一瞬の沈黙。
『……嘘っ!?そんな、大変じゃない!
ちょっと、体大丈夫なの!?』
「うん。今はだいぶ落ち着いてる。
……でも、今独りで病室にいるからすごく寂しいの。だから、茉優が電話してくれて良かった。
……あのね、近いうちに強い抗癌剤を使った治療を始めなくちゃいけないって。
それで、それが始まったらしばらく面会謝絶になるみたいだから茉優、近いうちに一度来てくれない?
お兄ちゃんに聞けば場所はすぐわかるから。……会いたいの」