未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
『……あたしが、あたしが悠聖先輩だったら、助からないとしても病気のこと教えて欲しい!
咲雪、なんでわからないの!?悠聖先輩、咲雪が好きなんだよ。支えになりたいんだよ!
……なのに、何も教えられないで拒否られてさ、自分が咲雪のために何もしてあげられないまま咲雪にもしものことがあったら……そっちの方がよっぽど残酷だよ‼』
あたしは思わず胸を押えた。
今、なにかすっごくグサッと刺さったような感覚がある。
あたし、悠聖にすごく酷いことした?
ただ、悠聖の負担になりたくなくて……。
悠聖にだんだん弱っていく自分を見られたくなくて……。
彼の悲しい顔を見たくなくて……でも、あたし間違ってた?
あたしは、悠聖に病気のことを隠すことで余計に悠聖を苦しめることになるなんて考えもしなかった。
きっと、悠聖はいつかあたしのことを忘れて、あたしの知らない誰かと寄り添って生きてくんだろうなって思って。
でもそれもしかたないなって諦めてたんだ。