未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
一度は諦めた悠聖との絆。
取り戻せるかもしれないという可能性は、落ち込んでいたあたしに希望を与えてくれた。
あたしは本当はすごく不安で、悠聖に傍にいてもらいたいんだから。
「そうかな……そうかもね。あたし、悠聖に話してみる。どんな結果になるかはわからないけど」
『うん。それがいいよ。
……大丈夫、悠聖先輩ならわかってくれるよ』
今のあたしには茉優の励ましがすごく嬉しい。
あ、なんか泣きそう。
「……でもさ、茉優」
『何?』
「誰かを好きになるってさ、辛いよね。特にこういう状況だとさ」
あたしの病気さえなければ……あたしと悠聖は普通の恋人同士でいられるのに。
普通の人生を送れるのに。
茉優は、しばらくしてから一言こう言った。
『そうだね』