未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。

なんか、隠してる。

たぶん茉優は何か知ってる。


ま、どうでもいっか。



「……そっか。ねえ茉優、今日はまだ時間はいいの?」


「いいよ。あ、でも、咲雪の体がつらいんなら帰るし」


あたしは首を横に振る。



「違うの。ね、茉優。ひとつ我儘言ってもいい?」


「ん、何?あたしにできることなら」


「……あたしが不安で眠れない時、お母さんやお兄ちゃんがあたしが眠るまで手を握っててくれたの。そうしたら、一人じゃないって思えて安心して眠れたの。だからね、茉優、しばらくあたしの手を握っててくれない?あたしが眠ったら帰っちゃっていいから。

明日のこと考えると不安で、一人でこの部屋にいるなんて耐えられそうにないから、だから、茉優が帰る前に眠ろうと思うの。そうすればね、きっと一人も怖くないから……」
 

あたしがそう言うと、茉優は泣きそうな顔で言った。

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