未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
「悠聖君の言いたいことはわかるけど……
そうだ、咲雪ちゃんの友達に聞いてみたらどう?誰かそういう子知らない?」
そう言われてはっとした。
何故、そのことにもっと早く気付かなかったのだろう。
真っ先に思いついたのは咲雪といつも一緒にいた女子のこと。
そうだ、あの子だ!
確か名前は……
「……咲雪の親友の田畑茉優って子がいる‼」
俺がそう言った瞬間、央子の顔がパッと明るくなった。
「じゃあ、その子に聞いてみれば何かわかるかもね!
あと5、6分ぐらいしかないけど、ちょっと行ってみる?」
「ああ」
急いで二年生の教室に向かった俺と央子。
かなり慌てていたのでトイレから出てきた女子とぶつかりそうになった 。
「きゃあ!」
「あっごめん!」
相手の顔もろくに見ずに平謝りに謝る。
「いえ……あ!」
俺を見て固まる相手の顔を、ちゃんと見て驚いてしまった。