未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
「新しい彼女なんていないよ‼何を馬鹿なことを!」
「嘘ばっかり!
もうっ離して‼」
茉優ちゃんが暴れるが、今離して逃げられては元も子もない。
「俺の話を聞いてくれよ!そしたら手を離すから‼」
「だから話す事なんてこっちにはないんですってば‼」
「ちょっと待って!二人とも落ち着いて‼」
俺と茉優ちゃんの間に央子が慌てて割って入る。
フーフーと興奮した猫のような荒い息をしている茉優ちゃん。
そんな茉優ちゃんに央子が諭すように言った。
「茉優ちゃん、あなたはあたしが悠聖君の彼女なんだろうって勘違いしてるんでしょ?」
ああ、そっちか。
やっと俺と彼女の間の認識のすれ違いに気付いた。