未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
「あたしはあくまでただの友達として悠聖君に協力してるの。
悠聖君は咲雪ちゃん一筋で他の女の子が入り込む余地なんかないわ。咲雪ちゃんが急にいなくなって居場所も何もわからないからすごく心配してて、咲雪ちゃんの親友のあなたなら知ってるんじゃないかって思ってあなたに会いに来たの‼
咲雪ちゃんの事、何か知ってるなら教えてくれない?」
「へ?」
央子の言葉に茉優ちゃんは意表をつかれたように目をぱちくりして、言われた意味を考えているようだった。
「……先輩、咲雪から何も聞いていないんですか?」
呆けた感じで茉優ちゃんが聞き返してくる。
俺は幾分苛立ちながら答えた。
「だから何を!?」
「圭祐先輩からは?咲雪の事、何も聞いてないんですか?」
「だから、俺は咲雪からいきなり二度と会わないってメールをもらって以来、全然彼女と連絡が取れないんだよ!
圭祐とも今は絶交状態なんだ。だから咲雪のことがすごく心配で。
……一つだけ教えてくれ。この前学校に来た救急車、あれは咲雪だったのか?」