未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
「え!?それじゃ、央子も骨髄検査をしてくれるの?」
「当たり前じゃない。さ、早く」
「ああ」と返事して立ち上がる。
「……なんか、なんてお礼を言ったらいいかわからないぐらい感謝してる。
……央子、その、本当にありがとう」
「……そんな、お礼を言われるようなことじゃないよ。
第一、まだあたしの骨髄が咲雪ちゃんに移植できるって決まったわけでもないんだから」
「それはそうだけど………央子は、どうして自分のことでもないのにこんなに一生懸命になってくれるんだ?」
央子は悪戯っぽく笑って言う。
「自分のことじゃなかったら一生懸命になっちゃいけないの?」
「そういうことじゃなくてさ」
「わかってるわよ」