未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
ああ、あたしはなんて浅はかだったんだろう。
初めから全てを打ち明けていれば、悠聖を……この心優しい愛する人を苦しめることも無かったのに。
「……あたし、悠聖を悲しませたくなかったの。……でも、余計に辛い思いをさせちゃったね……」
「咲雪、俺はお前の支えになりたいんだ!
お前と一緒に生きたいんだ!お前がいなくちゃ駄目なんだよ‼」
悠聖の優しい言葉と仕草に、胸が一杯になる。
「ありが……とう、悠聖。すごく嬉しい。
……でも、あたし、白血病なのよ。もしかしたら……あなたを、残して……死んじゃうかも、しれない。それでもいいの?」
あたしが途切れ途切れに尋ねると、泣きそうな表情になった悠聖。
それでもはっきりとした口調で答えてくれた。
「わかってる。考えたくないけど、そのことは俺も何回も考えた。だけど、それでも、俺は咲雪を諦めきれない」
「本当に……あたしと一緒に、生きてくれる?」
「約束する」
嬉しくてまた涙が出てしまった。