未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
「これが夢ならすっごいハイクオリティな夢だね。
……じゃあ、夢じゃないって証明するのに俺は何をすればいいの?」
「……明日の朝、手術前はきっとすごく不安だと思うの。それで、明日の朝にあたしの所に来て欲しいの。
……きっと、そういう楽しみがあったら一人で夜を過ごすのも怖くないと思うから。
……ほら、小学生の頃とか遠足の前の日とか楽しみでずっとそわそわしてたじゃない?そんな感じ」
「ああ、わかるわかる。次の日の天気が気になって何度も気象庁に電話して親に怒られたりして……」
「そうそう」
「わかった。約束するよ。明日は朝一番に央子の所にくるから」
「ありがとう。それが聞けて安心した」
そう言って笑顔を見せる央子の額に俺は軽く口づけた。
「おやすみ」
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