未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。
「……せっかく一緒にいられるんだもんな。
……じゃ、実現可能で咲雪の体に差しさわりがなかったら一晩中でも付き合うよ」
そう言って悠聖が大きく伸びをして、ベッドの上にあぐらをかいた。
悠聖には、あたしの不安がわかってるんだ。
「じゃあ、お話しよ?」
「いいよ。でも、眠くなったら眠ってもいいからね」
「寝落ちってやつ?」
「うーん。まあそういうことかな。俺との会話は子守唄がわりってことで」
「子守唄かあ。子守唄っていえば、央子ネエって歌巧いよね」
「ああ。俺もかなり意外だった。
央子がクラスの女子とカラオケに行くって話すら聞いたこともなかったから、歌うってだけでもかなり意外だったけどね」
「絶対才能あるよね。あのオリジナルの歌とかすっごい感動しちゃった」
「あー、あれな。あれはかなりやばかった」
「将来は、やっぱりそっちに進むのかな?お兄ちゃんも」