未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。

あたしがそう尋ねると、悠聖は一瞬の迷いもなく力強く頷く。


「なんかって言うな。俺に、咲雪以外の誰がいるんだよ。咲雪じゃなきゃ駄目なんだよ‼」

 
嬉しくて息が止まりそうだ。

涙が出てきた。



「嬉しい……。あたしこそ……あたしでいいなら、あたしの残りの人生を悠聖に……」
 

声がかすれて最後まで言えず。


でも悠聖はあたしの言いたいことを全部わかってくれていて、優しく微笑んであたしに囁いてくれた。



「お前は、俺が幸せにするから。お前の夢は、俺が絶対叶えてやるから。

咲雪……一生愛してる」



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