常世(とこよ)の花嫁様
何だか新鮮だなーーー

夜鬼『あ?美人つーか、ありゃあ、怖えーが勝つな。圧勝だ』
塔子「ふふふっ」

やだーーー何か、、、楽しい

塔子「グぅーぎゅるぅぎゅる~(º_º)!」
楽しいって、リラックスした途端、、、お腹の虫が騒ぎ出すーーーやめて、私の腹ーーー

夜鬼『くくくっ、じゃあ、これ?食うか?』
笑い者とか、ネタにされるかと思ったけど、全然そんな事なくて

夜鬼は、サイドテーブルに乗っかってる桃缶を手に取った

こくこく頷いて、私は真っ赤になった顔を布団で慌てて隠す

夜鬼『ーーー』

少しの隙間から覗いていたら、彼は器用に缶切りを使って缶を開け

盛り付けるのも意外と、手際が良くて、彩やかに見えたーーー

あ、黄桃だ、、、私が白桃より黄桃が好きって、さっき梅ちゃんにいったかなーーー?

夜鬼『出てこいよ、でないと食えねーだろ?』
塔子「...うん」
ミノムシのようにモジモジと布団から這い出る...

あれ?おかしー、起き上がれない、ま、いーや、このままで

塔子「夜鬼、それかして」な!?
手を伸ばした私の身体を軽く両腕で包み込んで、背中から抱き抱えられるみたいに、、、引っ張りだされた

夜鬼『よいしょっと...これで食えるよな?』
心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかと思う程、密着してしまっている


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