常世(とこよ)の花嫁様
夜鬼『今すぐこの部屋を!!出てけ!!!』

1度も振り向かないで放たれる言葉が、凄く重く感じたーーー

塔子「え、だって、、、あれ?おかしいな(∵`)」

早く、お礼を言って、渡さないとーーー何でないの
ーーーあ、あの突風で飛ばされたんだーーー!!

夜鬼『2度わ言わねーっ!!!とっとと出ていけ!!!』

低い声ーーー、凄く、凄く

怒ってるーーー?

夜鬼に...

、、、怒られた!何で!?
私、何かした???
何であんなに怒鳴るの!?

私は咄嗟に飛び出して廊下を走るーーー
怒られた訳を考えても、気持ちが動転していて、よく分からなくて...


ここにいちゃいけない、って、とにかく思った

『あ!?ッ(°д०॥)✷✸』

ドンっ!と、勢いよく誰かとぶつかり、お互いに尻もちをつくーーー

『塔子様ーーー?』

彼女は、優しく私の手を取り、身体を起こして立たせてくれたーーー

塔子「梅ちゃんーーー?」

梅『どうしたんです?ーーーお顔が真っ青ですよ?
もしかして、また具合が悪くなったのではありませんか?病み上がりに、無茶しては駄目ですよ』

塔子「梅ちゃん...部屋、、、トイレ」
何だか片言みたいに口が動いた

梅『?御手洗ですか?』

こくこくと頷く私の手をゆっくりと引いて、静かに誘導してくれたーーー

私の部屋はさっき私が自分の部屋だと、思ったいた場所と、全然違う所にあってーーーそこで初めて、気づいたーーー

私、入っちゃダメって言われてた部屋に入っちゃってたんだーーー

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