常世(とこよ)の花嫁様
美しい朱色と紅色のグラデーションに、金の刺繍が細かく施され、、、まさに圧巻である

梅『ーーーいいえ、、、間違いなく塔子様ですよ!(^ ^)』

黒髪はハーフアップでキチンと纏めて飴細工みたいにきらきらな椿の簪

サラサラに腰まで下ろした亜麻色の髪はウットリする程、魅惑的に見える

こんなに綺麗にお化粧なんて…した事も無くってーーー自分でも、、、驚いたーーー

梅『塔子様のご用意終わりましたーーー』

ぼけーっと見入っていたら男性陣が入ってくる

夜鬼『…っ!?』
リン『なんと…お美しい…』


夜鬼はボー然と立ち尽くしていて、言葉が出ないようだった…

彼は白の袴に銀の刺繍が髪と瞳の色に、見事にマッチしているーーーー

塔子「夜鬼!凄く似合ってる!!」

私は、、、こんな素敵な彼に見合うのかなーーー?少し不安だし…緊張するっ(〃ω〃)

サク『塔子様!ファイトですよ!!』
リン『いつものお二人を見せつけて来て下さい。。。』

夜鬼が私の手を取ってくれるーーー

夜鬼『っヤバイ…誰にも見せたくねぇ』
塔子「...え…(๑σωσ๑)」
腕を組んだ瞬間、私の耳元で聞こえるか聞こえないかくらいの声で、夜鬼が囁いたーーー

堪らなく緊張していたのに

何故だろうーーー緊張が一気に解れていくーーー

夜鬼『取り敢えず一個だけ約束して…』
塔子「何?」

夜鬼『俺の言う事にこれからは、、、何があっても従って欲しい、、、勝手な事はしないでくれ…』

塔子「?…うん、わかった」

ーーー婚約パーティー、開始であるーーー

煌びやかな世界を、夢に見ていた子供の頃

私は綺麗なお姫様と、カッコイイ王子様に凄く憧れたのを覚えているーーー

お姫様と王子様は、色々あったけど、最後にはハッピーエンドを迎えて

幸せに暮らしましたとさーーーおしまいーーー

その後の2人の生活を想像したりして、夢をいっぱいに膨らませていた

『どうぞ...お見知り置きを、、、』

塔子「あ、宜しくお願いします!」
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