常世(とこよ)の花嫁様
アンリ『隠しとったんか…?』

リンの尻尾が2本に分かれるーーー

アンリ『頑張ったんは褒めたろう…せやけど。。。その程度で、ようこの姉に刃向かおうおもたな?』

リン『...』

彼女が微笑んだ瞬間、、、彼は3本目の尾を広げた

アンリ『…それでも、、、まだウチには敵わんわ!!』

リン『姉上を護れる力、それが欲しくて努力しました!!何か、大きな物を、抱えているのは、知ってましたから...でも、こんな形で、使いたくなかった』

尻尾が…ついに4本にーーー分かれるーーー

アンリ『嘘やーーー出来損ないのーーーお前が?何でや』

リン『身内の恥は…身内であるこの私が…!

ご迷惑お掛けしました…塔子様、夜鬼様を見捨てないであげて下さい。。。

あの方は、、、とても寂しがりやですので』

アンリさんの身体を抱き抱える大きな身体、、、

いつもみたいに優しく私に笑いかけるリンさんーーー

リン『さようならーーー僕の初恋の人ーーーご自分を、、、責めないで』

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一瞬、ほんのさっきまで、、、私を心配して気遣ってくれていた彼はーーー自らの身体を起爆させ

その身を散らせたーーー

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私のしようとした事で…こんな悲劇を招いてしまうなんてーーー

私は呆然とその場に立ち尽くしていた


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