常世(とこよ)の花嫁様

夜鬼side(九尾)

〜夜鬼side〜

アンリが大切な者達を護る為に、何か大きな事を隠している事に、俺は薄々感ずいていたーーー

リンは、そんな姉を支えれる様な男になる為、ひたすら努力を積んでいる事も、俺は知っていた

そんな2人が羨ましくもあった

お互いを思い合える関係を、俺は今まで誰とも築いた事がないからーーー

そんな、2人に俺は、何もしてやれない

自分の不甲斐なさを、この2人を見る度に感じては、仕方ないと、思いを飲み込んでは捨てた

ーーー。。。

アンリに澱みを感じたのは、最後に会った時だった

鬼の習性で、俺は僅かな澱みにも気付く事ができるからーーー

だけど、俺は、その時も、コイツを助けてやる事は出来ないと思った

心から救いを求めていない者を、誰かが勝手に救うのは、お門違いだろう

きっと、アンリもそれを望んでいない

∞----------------------∞

塔子は、分かっただろうか、、、自分のやってしまった結末に、、、

選んでしまった事の顛末に

ーーー

塔子『どうしよう...私が、、、私のせいだーーー』

呆然と思いを口にする彼女の、2分前の世界に、俺は八咫烏のマントを翻すーーー


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