常世(とこよ)の花嫁様
シュリ『この空間は、生き物から建物ーーー何もかも、大昔の高峯山。。。残念だけど、その時代ここに存在しなかった僕には
この世界に干渉できないんだ。。。
そして…ここからは、、、何故か特に強い呪いの力があってねーーーほら、この通りーーーね?』

彼は、それ以上進もうとするとチリっ!!と何かに阻まれ入れない様だーーー

シュリ『結界を破れた君なら、多分この先へ、行けると思うよーーー

あれを、、、頼んだーーー』

真っ直ぐシュリの指差す先には、タダならぬ気配を感じるーーー

私は、、、ゴクリと生唾を飲み込んだ

そこには

ーーー禍々しい黒い炎に守られた

金色の大きな狐ーーー

9本の尻尾

間違いないーーー

鳥居に足を一歩踏み入れた


九尾『主よーーーついに我を滅しに来たのか?』

憎しみのこもった赤い瞳ーーー何故だか感じる悲しいという感情ーーー

塔子「主?私は、あなたの主じゃないわ」

話してる場合じゃない、、、集中して言霊を乗せ服従させる

ーーーただ、それでよかったのにーーー

私には、それが出来なかったーーー

何故なら、目の前の生き物は、、、私を見た途端

血の涙を流していたのだからーーー

九尾『主の匂いがするーーーが、微妙に違うなーーーよく似ている、、、』

残念そうな深く思い吐息

女性の声に、男性の低い声も重なって聞こえる、、、ゆったりと話すのに、、、酷く苦しそうで

塔子「あなたは、、、もしかしてーーーその主さんを待っていたの?」

私の問いかけに九尾はコクリと頷いた

九尾『ーーーお前が主でないのならば…我は』


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