常世(とこよ)の花嫁様
今のは言霊ではなく、、、ただお願いした、それだけだったのにーーーどうしてなのだろう?

素早く、あの不思議なトランスフォームをして
すぐに私に手渡してくれるーーー

塔子「ありがとう」
彼等は嬉しそうに微笑んでくれたーーー


手渡された紙とペンで、私は思いを込めて文字にした

《千の呪いよ解けろ》

そう書いて目の前の千に貼り付けると《呪解》と文字が浮かび上がり、光が千を覆い尽くした

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眩しくチカチカと輝く世界ーーー
その中で、黄金の美しい狐が私を見つめている

千『娘よ…ありがとう…これでようやく我は苦しみから解放されるーーー」

少しだけ寂しそうではあるが、、、私に笑顔を向けてくれた

塔子「あのね…!私は、捨てられた事があるからわかるんだ、、、あなたは、捨てられたんじゃないと思うの!!!だから」

私の元まで近ずいてくると、千は何か光る卵の様な物を、口で咥えて私に手渡す

塔子「なぁに?これ」

徐々に世界の形が歪んでいくーーー

千『我は遠の昔にこの身を闇にとしてしまっている。。。もう再び生を味わう事は無理だ。。。だが、これは我が成し得なかった塊の様なモノ

どうかーーー貴女の手でそれを導いてやって欲しい』

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