常世(とこよ)の花嫁様
リン『確か...前倒ししてこなさなければいけないお仕事が随分ある筈ですが...?』

夜鬼『仕事なら、ほれ、全部終わらした』

リンにポイッと、書類の束を手渡すと、ニヤリと笑う夜鬼、凄い量だ。。。

夜鬼、最近、寝る時も食べる時も私が呼ばなきゃ、ずっとあの部屋でお仕事だから

、、、ちょっと心配してた。。。やると決めたら凄い集中力だからーーー多分私が呼ばなきゃ、寝ないし、食べないんだろう
こりゃ、リンさんも大変だな

リン『はぁ、また無茶を。お言葉ですが、夜鬼様はそろそろ婚儀の儀式を進める為に、高天原に行かなくてはなりませんよ?』

高天原ーーー神が住む所だったか?

夜鬼『それはそれ、これはこれだ。終われば行くよ』

リン『はぁ~_(´-`_ _)_』
深い溜息はもう、こうなったら夜鬼は止められないと知っているのだろう

✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩ ⋆ ✩

狐の国、出発前日ーーー

塔子「ひとっ飛び!お願いします!夜鬼様!!!」
夜鬼『嫌』
恥を捨ててお願いしてるのに、即答で断られたーーー(._."Ⅱ)

塔子「だって!私、鞍馬名物のお饅頭食べたい!あ、じゃなくて、お土産にしたいの~」

前にお世話になったからと、僧正坊さんが送ってくれたお饅頭が本当に美味しくて、あれをアンリさんとシュリさんのお土産にしたい…ってのも確かにあるんだけど、サーカスも、見たいなぁ、なんて

夜鬼『今、自分が食べたいって、言っちゃったよね?はい無理ー!てか、お前…サーカスが本当は行きたいんだろ?今日じゃなかったっけ?』

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