常世(とこよ)の花嫁様
す、鋭いーーー

塔子「夜鬼~お願い~!!サーカスは…あの、ほら、、、チラッとでいいから!!!」
夜鬼『チラッとも無理、行かねーよ、めんどくせー』

リン『塔子様、サーカスは絶対ダメですよ!!!』
…リンさんまで…

塔子『夜鬼ならマントでひとっ飛びなんだし、、、サーカスは行かない!!!でも、饅頭は譲れないの!!!
だって...今なら期間限定で、ばっちゃん手作り饅頭なんだよぉ〜( ̄▽ ̄;)きっと、、、超美味しいんだよっ!!』
凄んでみても、甘えてみても、この人には通じない

夜鬼『…んなもん手ぶらで充分だろ?手ぶら上等だコノヤロー』
そんな、喧嘩上等みたいに言わないで...
塔子「...わかりました。じゃあ仕方ない。今朝作ったガトーショコラでもお土産にするかな...(´−`)
饅頭があったら、ガトーは夜鬼と2人で食べようと思ったんだけど…ないんだもん、、、仕方ないよね 」

夜鬼『ちょっと待て、、、そのガトーとはあれか?あの、ビターなチョコをふんだんに使った、チョコのケーキと言う奴か???...しかも、塔子手作り』

きたきた、食いついて来たわ!夜鬼は大のチョコ好きなの!!!

夜鬼『それを、...いやいや、まぁ、考えようで良いものが見れるかもな…ふっ仕方ない、今回だけは乗ってやろう』
なんかちょっと含み笑いが気になるけど...
塔子「やったー!!」

夜鬼は渋々ではあるもののマントを着用し、、、私をお姫様抱っこしてくれるーーー
私はニコニコと彼の逞しい胸元にしがみつく


夜鬼『ちょっと行ってくる』
リン『寄り道は決してなさらぬように!!行ってらっしゃいませ』


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