常世(とこよ)の花嫁様
サクと呼ばれた少年は翔馬くんと似たような背丈。10才くらいかな?

快活そうで、元気な雰囲気の男の子

サク『僕もやですよーー!!!うわぁっ!くっさい!!!...酷いですねほんとに。。。』

まるで汚物を見るかの様に、彼は私に触れる前から、サラシで口元を覆っている

サク『てか、、、僕だってリン様と同じ、獣種なんですよ!!
わかりました!!では、時給50円、上げて下さい!!!』
ーーー時給って言ったか、今!?
彼もまたリンと同じ茶色の耳と、モフモフの尻尾を持っている


リン『しょうが無い子ですね...では、今日だけ30円アップで手を打ちましょう』
少しガッカリしながらも手を動かすサクーーー


サク『...はーい。。。』
リンは商売上手なのか?、、、てか、この期に及んでこの2人は何の話ししてんのよっ!?

サクはクリックリの瞳をウルウルさせて私を見つめるーーーマスクで半分顔は分からないけど、女の私からみても、凄く可愛い。。。

さながら、ペットショップで買っていかれる前のチワワみたいだ

『(o_ _)o…ムクっ!!』


振り振りさせていた尻尾は、ビクッと硬直して動きを止めたーーー

どうやら、息を止めているようだったーーー

『ーーーバサリ!』


小柄な彼は、持ってた大きなゴミ袋を振り上げる


塔子「や、コラ!やめなさい!!私は人間!!ゴミじゃないの!!!」

そしてそこへ…抵抗する私を詰め込もうとする
可愛い顔をして、まるで容赦がない

ーーーそして、私は、呆気なく、放り込まれてしまいーーー


今では、顔だけひょっこりと外に出ている状態である
塔子「もぅ、やだーーー!出してよーーーー!!!」


サク『顔だけ出してやってるだけ、有難く思って欲しいものですよ...全く』


ようは、臭いものには蓋をしろというやつである


塔子「顔まで入れられたら、確実に、死ぬわよ!」


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