常世(とこよ)の花嫁様
塔子「綺麗…

月の光がこんなにキラキラ輝いてオーロラみたいに見えるなんてーーー」

《あ、それは、、、あの湖の反射がそうさせているのですーーー

ごめんなさい…。。。今の私は行動が制限されていますの…ちょうど、山頂を今の住処にと…》
塔子「命令されているのね?」

言葉に詰まる彼女の気持ちが、触れている手を通してほんの少し流れてきた気がした
ーーーこの感情は???


ーーー地面に優しく降り立つと、尻尾を使って私をすくい上げてくれるーーー

空から見ていたら、美しかった景色が、降り立って近くで見れば、、、来る道中に見てきた景色とかぶるーーー


焼け野原になっていた

ーーー激!目覚め草。。。清十郎が言ってた通りーーーもう、、、ここには、ないかもしれない、、、


《事情を、ご存知なのですね…?》

塔子「あの、牢の中で、、、すっごく性格の悪いやつにちょっとね…この辺、、、どうして焼け野原になったの?もしかして…これも命令なの?」

《僧正坊は、気分が落ち込んだ時、、、深い睡眠に落ちるのですーーーそれこそ、誰もが手を焼く程の…》


塔子「その、僧正坊さんの事、、、とても、よく、知ってるのね?」
《えぇ、彼は私の古い友ですのよ…こーんな小さな頃から知っていますわ》


塔子「友達…か…、、、いいな、、、私にはそんな人いないから羨ましいよ。。。」
と、その時、一瞬リンさんやサク達の顔が浮かんだーーー

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