常世(とこよ)の花嫁様
命令を下す人『命令発動!もうすぐ攻撃を母親ドラゴンに仕掛ける!大人しく攻撃を受けて、我等に捕まえられろ!!ピピピ...繰り返す...』

これって?外からコイツに命令がかかったって事?何?捕まえるって、、、?あ!?確か、ドラゴンの騒動をおさめて、藤四郎が主様になる、とか言ってたな。。。


一瞬、私の集中力が緩んだ途端に、今の命令を聞いたゴブリンは小さなドラゴンを殴って、蹴ってを繰り返し出したーーー

ゴブリン『いいか?その通りするゲソ!!命令ゲソ!!』

為す術もなく殴られるドラゴンの間に私は咄嗟に、入りこんでいたーーー!?
塔子「いたっ」

痛いけど、、、この痛みは、私の痛みじゃないの!!

塔子「いい加減に、私の言う事を聞きなさい!!この子の寄生を解くのよ!!今すぐ!!」

ゴブリン『...はい。。。』

ゴブリンは、一言頷いて、自分からドラゴンに繋がった紐をスパーンと切った

塔子「これで解けたのね?」

ゴブリン『解けたゲソ。。。全く、お前、何ゲソか???いきなり来て、意味わからんゲソ。でもどうしてか、言う事を聞いてしまうゲソ…糞くらえゲソ』

小さく震える赤ちゃんドラゴンは、抱き抱える様にして守る私の顔を
下から覗きこんで見ている

クリクリの綺麗なエメラルドの目は、お母さん譲りね

子ドラゴン『ありがとう...』小さな子供の声が聞こえた気がした

私は、自分の着物を1枚脱いで、それを赤ちゃんに包んだーーー

塔子「これで、大丈夫よ。。。」


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