常世(とこよ)の花嫁様
それは、多分、コントロール仕切れない彼のあまりある力ーーー


傍にいる、私も電気を身体に貯めているみたいに、チリチリと痛みを感じるーーー身を抉られるみたいにーーー

清十郎『夜鬼と居ても、君は、身も心も、傷を負うだけだよ...』

夜鬼『...!?』

リン『夜鬼様!なりません!!』

私は、ギュッと夜鬼の背中の着物を握りしめる

塔子「夜鬼、大丈夫だから、、、ね?落ち着いてーーー」

すると、夜鬼の周りのチカチカは徐々に引いていく
夜鬼『ー。。。』

清十郎『へぇー、塔子ちゃん、そう言う利用のされ方されてるの?可哀想に…』

隠れるのは止めて、清十郎の前に歩よったーーー

塔子「私、貴方とは結婚できない」

キッパリと目の前の彼を見ながら私は思いを口にするーーー

清十郎『どうして?君、利用されてるんだよ、、、僕ならそんな事しないなぁ、絶対!!』

塔子「私…、玩具でもいい、、、利用されていたとしても、いいの。。。」

夜鬼『!?』

清十郎『夜鬼?良くないよー女の子に、こんな事言わせちゃ』

夜鬼『...』

塔子「私が思い通りにならないから、私を食べちゃう妖がいた、、、
私が思い通りにならないから、私を牢屋に閉じ込める妖も、、、」
清十郎『あれは!?だって...』

一同『牢屋って?…塔子様…!やっぱり清十郎様に!?』
夜鬼『、、、てめぇだったのか...』

塔子「…私は、玩具でも、、、心配して私を連れ戻しに来てくれるーーー夜鬼の方がずっといい」

夜鬼『塔子...』


塔子「だって、私は、もう夜鬼の花嫁様になるって決めてるんだもん!!だから、ごめんなさい。。。」

ニッコリと微笑んで、それから、静かに、ごめんなさいしたーーー


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