【続】Slow Magic~その後の2人~
会ってすぐに『お前!』なんて言った俺を、美亜はときめいた目で見つめた。
おおお??
こいつもしかして…ドM??
俺が冷たくしても、その冷たさの裏にある俺の本質をこいつは見ようとしてくれた。
俺がその俺の心をどれだけ隠そうとしても、美亜は見破ってしまう。
『隆介は優しい』なんて言うんだからな。
俺の超自己中な態度にも、怒ることなくついてきて、気付けばいつも俺の隣にいた。
付き合うってことから逃げていた俺を
ゆっくりと見守るようにそばにいてくれた。
『私はあなたの何?』なんてことも言わずにさ、
時々呼び出す俺に、文句も言わずに…