【続】Slow Magic~その後の2人~
「ん?美亜が自由に恋愛したいっていつ言った?俺と美亜の間に、入れるとでも思ってんのか?」
隆介は、少し落ち着いた口調でそう言った。
ここで坂出さんが謝っておけば、みじめな想いしなくて済んだのに。
「俺、あきらめないよ。」
坂出さん・・・
空気読んでよ。
ゆかりと私の願いも届かず、坂出さんは挑発的な態度に出た。
一歩隆介に近付いた坂出さんは、隆介の胸ぐらを掴んだ。
坂出さんは、運動神経抜群で、フィットネスにダンス、バスケも得意。
隆介は、地元では有名な野球少年。
高校時代は、プロの誘いもあったほどの、名投手。
―どうなる、この勝負!!―
って、楽しんでる場合じゃない!!