初恋
2章 嫉妬
今日は、一か月ぶりに部活に行った。


くみが行けってうるさいから。


行きたくないだよなーだって…


「やっと、きたな」


「に…門倉先生」


にぃがいるから。


ほら、心臓が痛い。


一応、私はバスケ部。


にぃは男女両方のバスケ部の顧問をしている。


私が言うのもあれだけど、にぃは、結構、上手い。


それにまぁまぁ顔が良いからモテる。


腹がたつほどに。


「門倉〜久しぶり‼︎」


「うおっ‼︎」


いきなり誰かに抱きつかれた。


誰だよー!


ってかこんなことするのあいつぐらいか。


「おまえぜんぜん来ないから寂しかったよ‼︎」


「嘘つけ、ただ自分の相手してくれるのが私しかいないでしょー。しょうまくん。」


こいつは七瀬しょうま。


中学からの弟みたいな友達。


「えへ、ばれた?でも寂しかったのは本当だよー!連絡も帰って来ないし。」


「ごめんって…」


「しょうがないなー!いいよー!その代わり相手してよ。」


もう、かわいいなぁ!そんな目されたら…‼︎


「…いいよ。」


って言ってしまうじゃん‼︎


よーし準備しますか。


「おい、門倉」


ん?


「…何ですか?門倉先生。」


「おまえあいつと2人でバスケすんのか?」


いきなり何?


「…そうですけど?」


「…やめとけ。」


えっ⁉︎何で?まさか…やき


「ちゃんと一回チームに謝ってこい。そして今日は合わせこい。試合前なんだから。」


ですよね〜。


わかってましたとも。


にぃが私にそんな感情抱くことないって…


「わかりました。じゃあ、失礼します。」


「…ああ」


あーもう最悪。


もう消えてよ。


こんな気持ちいらない。
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