信じることを諦めた少女の生きた道




目の前には運ばれてきた食事に言葉を失う夕桜


『これ……は。』


シャビシャビなお米に焼き魚…?と思わしき真っ黒な物体に味噌汁…うん、味噌汁は見た目はそれっぽい


近藤の険しい表情…あぁ、相当不味いなこれ…
そしてこれを作ったのは…


『あの……作ったのは…』



藤「今日作ったのは俺だぜ?」


今日は…ということは日替わりらしい…これを食べるのか……


山「まぁ、食べれないわけじゃ無いでしょうし、食べましょうか」


近「あぁ、そうだな!!じゃあ手をあわせて」


皆「「頂きます…」」


『……頂きます…』


そしてとりあえず味噌汁を一口……理由は見た目が一番それっぽいから

ぁ……あぁ…うん、ニガいな
どうだ?、美味しいか!!と目を輝かせる平助…

いや、聞く前に食べろよ、自分で……というか私じゃなくて周りを見ればいいのに…

みんな顔険しいけど?
あのうるさい沖田ですら額に皺を寄せている


『……苦い…。』


近「いや!前より上手くなってるぞ!!」


あーあ、キラッキラの笑顔のせいであとから気づつくだろうな平助…


藤「え''っ苦い!?…そんなハズは……〜〜〜ッ!!にっがぁ!?」


だから言ったのに…
まぁ、私も礼儀って言うのもあるから…



『はぁ…私がここにいるあいだ、食事は私がやります…文句はありませんね?』




皆「「ほんとか!?」」


うっわ、どんだけ今までマズイの食べてきたんですか……

斎藤さんに至っては(常識人っぽいのでさん付け)隠れてガッツポーズしてますけど…バレてますからね?



『はい、体調を崩しかねないので』



そして近藤…なぜ泣いている
ガタイのいい男が泣いてても引かれますよ
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