信じることを諦めた少女の生きた道

誰を信じろと？

土方side


“…はぁ、別に……信用されてないの知ってますし、私も信用してないので別にいーですよ”


狭間が静かにそう言った…
本人は気づいていないだろうがとても悲しそうに…辛そうに…



山「…お前は、何を隠している？」



『……は？急になんですか』



山崎が、急に発した言葉に狭間が反応する。
そして山崎を睨む…と思いきや目では睨み、口は俺達を嘲笑うかのように笑っていた


その姿はとても美しくて……って、何言ってんだ俺はｯ！！
だが、何を隠しているのか気になる。





どうせコイツは話さないだろうが…

念のため様子を伺おうと静かに息を潜め、俺と近藤さんは二人のやり取りを聞いていた







山「何に…そんなに怯えているんだ？」

怯えている？何のことだか…


『怯えている？何のことだか…関係ないんじゃないの？…「なぜ逃げる」……ｯ』


少し慌て始めた狭間に、山崎が追い打ちをかける……ととてつもなく低く頭にくる圧力のある声で狭間がキレた


『関係ないだろ…』




近･土･山「「ｯ……！？」」



そう、キレたんだ…思わず俺ら3人はその恐怖に唖然とし体が硬直してしまった


そしてその場から逃げるようにいなくなる狭間を、ただただ呆然と見つめていた



数分後…すパァーん！と扉が開かれる。
入ってきたのは総司だ…


なんでも部屋の近くを通ったら低くドスのきいた声がしたので面白半分出来たらしい


あぁそうかコイツは暇つぶしが出来れば内容がなんであれ関係ないのか…

総司の“どうしたんですか？”という言葉に

近藤さんが渋々と話し出す…無論、俺も山崎も近藤さんが話しているのを静かに聞いている。



一旦話の区切りがついた時だ…急に総司が、何となく予感がしてきたんで！狭間さん、探してきますね♪



とはしゃいで、いなくなってしまった。

横を見ると近藤さんは難しい顔をして…平然を保てるようになった山崎は仕事があると言っていなくなった…



確かに俺はアイツを歓迎なんて出来ねぇ…だって女だぞ？
危険だ…、

それに本当に敵じゃないって言うのも、証拠がねぇんだから



にしても、なぜ山崎に監視されていると分かった？、
山崎の事だ…慎重に、足音すら立てず見た持ってたはずなのに




コイツは…狭間夕桜は一体なぜ気づいたのだろうか…


近「また、悪い事をしてしまったな…」

土「近藤さん、そこまで気にしなくていいと思うぞ…山崎もだ、それに、頼んだのは俺だからな…」


山「…はい」