信じることを諦めた少女の生きた道
原田の部屋に戻れば三馬鹿トリオが揃っていた
真っ先に話しかけてきたのは平助
藤「よっ夕桜!」
毎回のように人懐っこい笑顔…
永「お、どーしたんだー?」
答える義理はない
原「何か用事か?…ぁー、そういや近藤さんにお使い頼まれてたな、総司とだろ?まぁ、頑張れ(苦笑)」
どういう事だと首を傾げればバシバシと平助に肩を叩かれた
藤「知らないのか?総司は極度の甘党なんだぜ?」
『…へぇ、まぁ甘い食べ物は嫌いじゃない』
そう、比較的によく食べるほうだった
永「いや…まぁ」
原「まぁ、頑張れ」
なんなんだ、3人とも苦笑いをしてひたすら頑張れよだけ言ってくる…まぁ、別になんでもいいけど……というか服を着替えよ
そしてその場でテキパキと服を着替え始める夕桜にまたもや3人とも唖然とし焦り出す
永「おいおいおい…俺らがいるんだぜ?」
原「警戒心というものを…」
藤「わぁぁっ…お、俺は見てない!!見てないぃ!!」
ダダだっと部屋から逃げるように出ていく3人…顔が赤かったが、まぁ大丈夫だろう
ていうか…
『私はそんなに汚い体はしてない…酷いな』
夕桜は3人が出ていった本当の意味を知ることは無かった
それから数分後着替えを終えて戸口に向かうとすでに沖田が準備を終えてスタンバイしていた
夕桜に気づくとヘラヘラと笑顔で手を振ってくる沖田
沖「あ、狭間ちゃん遅いー」
『………』
1人で行ったらダメだろうか…
沖「あ、今一人で行きたいとか思ったでしょ?(笑)」
『…さっさと行って戻る』
沖「あっちょ、待ってよ」
イライラして沖田を置いていこうとしたが難なく追いつかれた…ストレス溜まりそう
そして街にて……
『買うものは…』
私の着物と刀と食べ物の材料………思わずため息が出る
ほんと、お節介、私になんかそんなことしなくていいのに。
私は何も返せない奪うことしか出来ないから
とりあえずご飯の材料を買おうとして歩きだそうとするとぐィッと腕を引かれ倒れそうになるのをこらえる
沖「狭間ちゃんほら甘味処ですよ!?ほら、食べましょうよはやくはやく!!」
『だめ。買い物が終わってから』
沖「えぇー!!酷くない??」
『どこが……』
まぁ無視してそのまま目的の場所まで急いだのだった