先生日記


 《1-3》
  そう書いてあるクラスの表札が見えた。
  クラスにはもう沢山の人。
  すでに仲いいこのグループはできていた。
  
  あー。無理だ。私ここじゃやっていけないかも
  そう思った。

  チャイムがなった。
  全員が静まり返る。さっきまでの笑い声が嘘みたい。
  チャイムが鳴り終わり担任の菊池先生が入ってきた。
 「おはようございます!!私がこのクラスを担任する
  菊池 直也って言います!よろしくお願いします!
  早速なんですが,僕の担当するクラスではいつも
  言っている言葉があるんです。」
  ここで、一息入れた。おそらく考えさせようと
  したのかなって思った。
 「それはね、当たり前のことを当たり前にできるよう
  になる。ということだよ。」
  周りがザワザワしだした。
 
 ((当たり前にできるから当たり前のことなんだろ?
  意味分かんねー))

  そんな言葉がたくさん飛び交っていた。
  でも先生はニコニコしていた。
  きっと何か裏があるのだろう。
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