エリート上司の甘い誘惑
おねがいだから、守らせて
◇
「えっ?! 私が? なんで!」
もうじき、忘年会シーズンである。
週明け出勤すると、朝から何人かがその話で盛り上がっていて、私の顔を見た途端にお前が幹事だと指名された。
まあ別に、誰かがやらなければならないのだからそれは構わない。
問題は、男性側の幹事が東屋くんだということだ。
二人協力してやれよー、とまたしても周囲の目線は微笑ましい。
「さよさん、店探し頑張ろうね」
彼が、ほっくほくと嬉しそうに私を見ている。
てめえ謀りやがったな、と私は苦虫を噛み潰した。
そんなオフィスの雰囲気を、一掃する涼やかな声が響く。
なんとなく、既視感だ。
「騒いでないで、朝礼始めるぞ」
部長の出勤で、やっと全体が仕事に向けて動き始める。
おはようございます、と皆が慌てて挨拶をする中、部長とぴたりと目が合った。
「えっ?! 私が? なんで!」
もうじき、忘年会シーズンである。
週明け出勤すると、朝から何人かがその話で盛り上がっていて、私の顔を見た途端にお前が幹事だと指名された。
まあ別に、誰かがやらなければならないのだからそれは構わない。
問題は、男性側の幹事が東屋くんだということだ。
二人協力してやれよー、とまたしても周囲の目線は微笑ましい。
「さよさん、店探し頑張ろうね」
彼が、ほっくほくと嬉しそうに私を見ている。
てめえ謀りやがったな、と私は苦虫を噛み潰した。
そんなオフィスの雰囲気を、一掃する涼やかな声が響く。
なんとなく、既視感だ。
「騒いでないで、朝礼始めるぞ」
部長の出勤で、やっと全体が仕事に向けて動き始める。
おはようございます、と皆が慌てて挨拶をする中、部長とぴたりと目が合った。