エリート上司の甘い誘惑
一年ほど前だろうか。
偶然だった、二人が社内で僅かな一瞬目くばせをし合うのを見た。
流れた意味深な空気に、『もしかすれば』程度の予測をする。
そういえば、園田の悪い噂は聞かなくなったのは西原と真剣に付き合い始めたからなのだろうか、だとすれば良いことだ。
わざわざ本人たちに確かめるのもおかしな話だし、それきり忘れていたのだが。
その先入観があったため、園田の結婚の報告を聞いた時、首を傾げた。
西原を隣に連れてでもなく、西原本人からも何も聞いてない。
よくよくその報告を詳しく聞いていれば、ずっと遠距離だった幼馴染と結婚するという。
……付き合ってたわけじゃなかったのか。
まあ、途中で相手が変わったということもないこともない話だが。
それからなんとなく、西原と園田の様子がつい目に入るようになった。
別段、二人ともいつもと変わらない。
ただ、ひとつだけ。
園田が西原に仕事を頼むことがなくなったようには感じた。
さりげなく、本当にさり気無くだが、二人とも仕事中でも出来る限りの接触を避けているような空気を感じた。
いや、それは穿った見方をするからだろうか?
色眼鏡で人を詮索するのも嫌な話だ、と思い直したのだが、どうやら俺の色眼鏡は中々正確なビジョンを見せてくれていたらしい。
偶然だった、二人が社内で僅かな一瞬目くばせをし合うのを見た。
流れた意味深な空気に、『もしかすれば』程度の予測をする。
そういえば、園田の悪い噂は聞かなくなったのは西原と真剣に付き合い始めたからなのだろうか、だとすれば良いことだ。
わざわざ本人たちに確かめるのもおかしな話だし、それきり忘れていたのだが。
その先入観があったため、園田の結婚の報告を聞いた時、首を傾げた。
西原を隣に連れてでもなく、西原本人からも何も聞いてない。
よくよくその報告を詳しく聞いていれば、ずっと遠距離だった幼馴染と結婚するという。
……付き合ってたわけじゃなかったのか。
まあ、途中で相手が変わったということもないこともない話だが。
それからなんとなく、西原と園田の様子がつい目に入るようになった。
別段、二人ともいつもと変わらない。
ただ、ひとつだけ。
園田が西原に仕事を頼むことがなくなったようには感じた。
さりげなく、本当にさり気無くだが、二人とも仕事中でも出来る限りの接触を避けているような空気を感じた。
いや、それは穿った見方をするからだろうか?
色眼鏡で人を詮索するのも嫌な話だ、と思い直したのだが、どうやら俺の色眼鏡は中々正確なビジョンを見せてくれていたらしい。