エリート上司の甘い誘惑
「それで、止まる男がいると思ったか?」
部長がおかしなものを見る目で私を見おろす。
少し身体を浮かせ、ネクタイを引いて自分の襟元を緩めた。
その仕草に、尚更心臓が忙しく跳ね始める。
もう、息をするのすら苦しい。
「そんな男がいたら、見てみたい。尊敬に値する」
え、という私の戸惑いの声は、部長の口の中に飲み込まれ、私はそのまま、ベッドに押し倒されてしまう。
「恥ずかしいなんて、言ってられなくなるようにしてやる」
優しく笑って、ぞくりと腰が震えるようなことを言う。
彼はその宣言通り。
肌に触れ、私を酔わせ、翻弄した。
感じ過ぎて身体を持て余し、遂には泣き出しても決して止めてはくれなかった。