イケメン御曹司のとろける愛情
第八章 Unansweredな想い
その後、三好オーナーと契約を交わして、週二日、月曜日と水曜日にアンバー・トーンでレギュラーライブを行えることになった。宣伝の関係もあって、ライブは翌週の月曜日が初日だ。
それに向けて曲を選んで練習して一週間。ついにやってきたライブ初日。私はドキドキしながら控え室のスイートルームに入った。
レギュラーライブの契約を結んだときに三好さんが教えてくれたのだけど、このスイートルームはアンバー・トーンが年間契約しているのだそうだ。樋波さんが使う以外にも、バーで貸し切りウェディングやイベントを行ったりするときに、控え室やお客さまのステイ先として使われるそうだ。
ピアノの前に座ったとたん、翔吾さんと初めて過ごした夜の記憶が蘇ってきた。あのとき、彼は光の海を背景にして、大きな窓ガラスにもたれていたんだ……。
そのときの熱のこもった瞳を思い出し、視界がにじんできた。
一週間、ピアノの練習とコンビニのバイトのこと以外考えないようにしてたから、もう彼のことは忘れたと思ってたのに……。
私は椅子から立ち上がって、翔吾さんの幻影を追い払うようにカーテンを閉めた。
初日から動揺して失敗するわけにはいかない。
深呼吸して気持ちを切り替え、指慣らしを始めた。
それに向けて曲を選んで練習して一週間。ついにやってきたライブ初日。私はドキドキしながら控え室のスイートルームに入った。
レギュラーライブの契約を結んだときに三好さんが教えてくれたのだけど、このスイートルームはアンバー・トーンが年間契約しているのだそうだ。樋波さんが使う以外にも、バーで貸し切りウェディングやイベントを行ったりするときに、控え室やお客さまのステイ先として使われるそうだ。
ピアノの前に座ったとたん、翔吾さんと初めて過ごした夜の記憶が蘇ってきた。あのとき、彼は光の海を背景にして、大きな窓ガラスにもたれていたんだ……。
そのときの熱のこもった瞳を思い出し、視界がにじんできた。
一週間、ピアノの練習とコンビニのバイトのこと以外考えないようにしてたから、もう彼のことは忘れたと思ってたのに……。
私は椅子から立ち上がって、翔吾さんの幻影を追い払うようにカーテンを閉めた。
初日から動揺して失敗するわけにはいかない。
深呼吸して気持ちを切り替え、指慣らしを始めた。